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住宅ローンの滞納で悩んでいませんか 売却や賃貸の選択肢も解説

不動産コラム

住宅ローンの返済が難しくなったとき、「売却するべきか」「賃貸として住み続けるべきか」悩む方は多いはずです。返済が滞ると大きな不安やストレスを感じるものですが、正しい対処を知ることで、今後の生活を守る手立てを選ぶことができます。この記事では、住宅ローンの滞納が迫る状況でまず確認すべきことや、売却・賃貸それぞれの特徴と注意点、滞納を放置した場合のリスクについて分かりやすく解説します。

住宅ローンを滞納しそうなときにまず確認すべきこと

住宅ローンの返済が難しくなりそうなとき、まず大切なのは、現在の状況をしっかり把握することです。具体的には、以下の三点を順に確認していくことをおすすめします。

確認項目内容確認方法
住宅ローンの残債額現在どれくらい返済が残っているのかを把握金融機関から送付される返済予定表、またはインターネットバンキングで確認
自宅の現在の査定価格今住んでいる家がどの程度の価格で取引される可能性があるかを知る信頼できる不動産会社に査定を依頼(他社との比較ではなく、一社での査定結果)
残債額と査定価格の比較売却した場合に残債が残るかどうかの判断査定価格が残債を上回れば売却して負債が残らない可能性がある

まず、返済予定表は郵送で届くほか、インターネットバンキングによって閲覧できる場合があります。例えば、銀行のネットバンキングにログインし、「ローンのお取引」や「返済予定明細」の画面から残債額や今後の返済予定を確認することができます(例:三井住友信託銀行の例では、ログイン後「ローンのお取引」→「返済予定明細」で最長1年分の返済情報が見られます)。また、別の銀行では「返済後残高」や「ご返済金額」などの項目で、借入残高と毎月の返済額がわかるようになっています。

次に、ご自宅の現在の査定価格については、信頼できる不動産会社に査定を依頼することで把握できます。査定価格と現在の住宅ローン残債を比較することが、今後の選択肢を考えるうえで非常に重要です。査定価格が残債を上回っていれば、無理なく売却して生活再建につなげる可能性もありますし、一方で、査定価格が残債を下回る場合は、慎重に検討する必要があります。

このように、「住宅ローンの支払い計画」に関する書類で残債を把握し、かつ「自宅の現在の市場価値」を知ることで、売却可能性や選択肢の幅を明確にすることができます。

賃貸として住み続けたい場合の選択肢と注意点

住宅ローンの返済が困難になった際に、どうしても今のお住まいに住み続けたいとお考えなら、「親族間売買」と「リースバック」という2つの方法が考えられます。それぞれ仕組みや利点、注意点が異なりますので、ご自身の状況に合った選択をすることが大切です。

以下に、それぞれの方法について要点を整理した表をご用意しました。

方法概要主な注意点
親族間売買ご親族に自宅を売却し、そのまま賃貸契約を結び住み続ける方法債権者(金融機関)の同意を得る交渉が難しく、税務上の優遇が受けにくい場合がある
リースバック不動産会社等に売却し、売却後に同じ住まいを賃貸で利用し続ける方法売却価格が相場より低くなる傾向、家賃が相場より高くなる可能性、契約期間が短い場合がある

まずは「親族間売買」についてです。ご親族にご自宅を売却して、そのまま賃貸契約を結ぶことで住み続けることが可能です。利害関係が少ないため、家賃を低めに設定してもらえたり、収入が安定するまで家賃免除にしてもらえるなど融通が利く場合があります。しかし、ローンの債権者との協議が難しいことや、税制上の優遇措置(たとえば、所有期間や譲渡損失控除など)が原則として受けられにくい点に注意が必要です。税務当局は、親族間の特別な関係での売買には割引や特例を慎重に判断する傾向があります。

次に「リースバック」です。これは不動産会社などに自宅を売却し、その後に賃貸借契約を結んで同じ家に住み続ける方法です。まとまった現金が短期間で手に入り、引っ越しの手間がない点が大きなメリットです。一方で、売却価格が市場価格よりも低くなる傾向があり、さらに家賃が相場より高くなる場合があります。また、多くの場合、「定期賃貸借契約」として契約期間が定まっており、更新できない可能性もありますので、長く住み続けたい方は注意が必要です。

どちらの方法にもメリットとデメリットがありますので、ご自身のご事情(ローン残債額、ご親族の協力可能性、将来の資金計画など)を踏まえて冷静にご判断いただくのが重要です。

それぞれの方法について専門家としてご相談を承っておりますので、お気軽にお問い合わせください。

売却を選ぶ場合の方法とそのメリット

住宅ローンの返済が難しい場合、売却という選択肢の中でも「任意売却」はとくに有効であり、競売と比べてさまざまな点で優位性があります。

まず、任意売却とは、債権者である金融機関の同意を得たうえで、自らの意思で売却を進める方法です。所有者が売却方法を主体的に選べるうえ、市場価格に近い価格で売却できるため、残債をより多く返済することが可能になります。対して、競売は裁判所主導で処分される売却方法で、市場価格の5~7割程度の低価格となるケースが多く、所有者の意向は反映されません。これにより、残債が相対的に多く残るリスクがあります。

また、任意売却はプライバシーが守られるという点でも優れています。競売では裁判所の手続きにより多くの人が物件を目にすることになり、近隣や周囲に滞納状況が知られやすくなります。任意売却では通常の売却と同様に進められるため、このような風評リスクを回避できます。

さらに、売却のタイミングや引き渡し時期を調整できる点も大きなメリットです。引っ越しや新生活の準備に十分な時間を確保できるほか、債権者との交渉次第では引っ越し費用や新居の費用を売却代金から捻出できる可能性もあります。このように、残債の返済条件や生活再建に向けた支援が得やすい点も任意売却の強みです。

売却で得た資金を住宅ローンの返済に充てることで、残債の一部を圧縮し、新たな生活へと移行できる準備が整います。とくに競売を回避できる点で、精神的にも現実的にも安心して次のステップに向かうことができます。

項目任意売却のメリット競売との違い
売却価格市場価格に近い価格になる市場価格の5~7割程度になる傾向
プライバシー知られずに売却できる裁判所の手続きで近隣にも知られる可能性
引っ越し・進行調整引っ越し時期や条件を調整可能。引っ越し費用の交渉も可能自由に選べず、費用も自己負担が多い

滞納が続いた場合のリスクと早めの対処の重要性

住宅ローンの滞納を放置してしまうと、信用情報に「異動情報」として記録されることがあります。特に滞納が61日以上、あるいは3回以上になると該当し、この異動情報が登録されると、以後の住宅ローンのみならず自動車ローンやクレジットカードの審査にも通りにくくなります。その記録は完済後5年間保有されるため、滞納を防ぐことが重要です。

項目内容
滞納日数61日以上、または3回以上で異動記録の対象に
記録の保存期間完済後も含めて5年間保有
影響範囲住宅ローン、他ローン・クレジット等の新規契約が困難に

例えば61日以上の滞納が発生すると、信用情報機関への登録が行われ、新規ローン審査に大きな影響が出ます。また、滞納によって受けていた「優遇金利」が適用されなくなる可能性があり、基準金利が適用されるようになると、結果として毎月の返済額が大幅に増加します。

早めに金融機関に相談し、返済計画の見直しなどに取り組むことで、滞納による悪影響を最小限に抑えることができます。滞納が始まりそうな段階で、できるだけ早く相談・行動することが、選択肢を維持するためにも極めて重要です。

まとめ

住宅ローンの返済が厳しくなった際には、残債額や自宅の査定価格を早めに確認し、自分に合った選択肢を落ち着いて考えることが大切です。賃貸や売却、任意売却などの方法には、それぞれメリットと注意点がありますが、いずれの場合も早めの対処が大きく影響します。滞納が続くことで信用情報や返済条件に悪影響が及ぶため、まずは冷静に状況を把握し、信頼できる専門家に相談することが後悔ない決断への第一歩となります。今後の生活を再建するためにも、選択肢を見失わない行動が重要です。

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